1生け花を始めたきっかけは?
母から花嫁修業として習うように言われ、高校卒業後に大鹿社中に入門した。大鹿社中では3年間、生花ばかりしていた。大鹿社中は生徒数が多くなかなか丁寧には教えてもらえなかった。流の研究会にも行って研鑽した。
2好きな花材は?
生花ではかきつばたが好き。自由花では創作花が好きだった。大きな花を扱った。
3思い出に残ることは?
昔は、流展は土日開催で、土曜日の夜はパーティーがあった。総務をしていて準備が大変だったが、楽しかった。大澤家元と一緒に所属していたACAという団体では愛知万博の日本館内迎賓館にいけばなをいけさせていただいたことも楽しかった。ACAではイギリスやオーストラリア、韓国他、多くの国でいけばなをいけてきた。華やかな時代だった。
50代は不動産関係の会社に勤めながら、飲食のお店も持ち、さらには自分の母親の介護もして大変だった。12時ころまでお店をして4時に起きて、市場に行くこともあった。いろいろあったが、60年間もいけばなを続けてこられたのもお父さんのおかげ。最近では、肺が悪くなり医者からは入院を続けないといけないと言われたが、新春いけばな展にはどうしてもでなくていけないといい無理やり退院していけた。そうしたら、体調が回復してきた。自分は花のおかげで生きていると思っている。
4これからの八代流に一言
みなさん、頑張ってほしい。品のある花をいけて欲しい。